今年度最後の定期テストも終わり、生徒も教員も次年度に向けた準備を進めています。そんな中、高校1年生の世界史Aの授業ではこんなことを生徒に問いかけました。
皆さんは将来、結婚をして家庭をもち、多くの人は子どもを育てるようになるでしょう。皆さんの子どもが中学校に入学した時の歴史教科書に、今の世の中はどんな書かれ方をすると思いますか?
生徒に「COVID-19を理解するための中学校歴史教科書を作成しなさい」という課題を与え、タブレットで見開き1ページの教科書を作成してもらいました。生徒の作った教科書からは、生徒の眼に映っている世界が見えてきます。今の世の中を歴史として語るということは、「どのような視点で」、「何を選んで」書くのかを生徒一人ひとりが評価することから始まります。「暗記科目」と言われてしまう歴史の授業ですが、私たちの生きる時代を私たち自身で評価する経験をしてもらうことも歴史の授業の役割の一つです。