聖光見聞録 Seiko-Kenbun-roku

聖光見聞録は、静岡聖光学院の「情報メディア」です。学校での出来事だけではなく、静岡聖光学院の教育への考え方などをお伝えしています
なお、2020年7月以前の旧聖光見聞録の記事は、システムの移行により7月下旬から8月上旬にかけての投稿日となっております。
投稿日と掲載内容は一致していませんのでご了承ください。

 

祝1000回投稿となりました【聖光見聞録1000】

投稿者: Shizuoka-Seiko on 20/10/14 14:46

2016年から始まった聖光見聞録ですが、生徒や先生方に記事を書いてもらい4年間で1000回の投稿を迎えました。生徒の様子や学校の取り組みなど、数多くの発信をさせて頂きました。今後も引き続き生徒や教員のブログ「聖光見聞録」をよろしくお願いします。
今回は1000回投稿を記念しまして、先月行われました入学式での学院長の挨拶を掲載いたします。中学1年生の彼らにとっては0からのスタートですが、新しい学校を創り上げていくことを楽しみにしています。

※写真は中1教室から臨む静岡市内


52期生諸君、入学おめでとうございます。
私たちの学校は、諸君に望むことがいくつかあります。それは、知識や行動力を養い、地域や社会のために貢献できる人になって欲しい、大きな夢を抱き、未来を切り開くことのできる人になって欲しい、そういう人になることを望んでいます。しかし、それが第一の望みではありません。私たちは、第一の望みは、諸君に幸せな人になって欲しい、生きていくことの大切さを知った人になって欲しい、という望みです。
それでは、幸せな人は、どんな人でしょう。
たくさん物を持っている人が幸せなのでしょうか。持っている物が少ない人よりは幸せであることがあるかもしれません。しかし、少ししか持っていない人も、たくさん持っている人よりも幸せであることが多くあります。地位の高い人が幸せなのでしょうか。必ずしもそうではありません。要領のいい人が幸せなのでしょうか。それも、幸せであるとは限りません。
私たちの想う幸せは、あなたが苦しいときに応援をしてくれる誰かがいる、そして、あなたも苦しむ誰かを応援する、そういう誰かがいること。あなたが悲しいときには、寄添ってくれる誰かがいる、そして、あなたも悲しむ誰かに寄添ってあげる、そういう誰かがいること。あなたがうれしいとき、一緒に笑顔になってくれる誰かがいる。そして、あなたも喜ぶ誰かに笑顔を見せる、そういう誰かがいること。私たちの伝えたい幸せは、いつも、人と人の関わりの中にある物だということです。
あなたは一人じゃない。あたりまえすぎて気がつかないかもしれない。でも、忘れないで下さい。あるときあなたは寂しく感じることがあるかもしれない。それでも、あなたは一人じゃない。味方になってくれる誰かが、必ずそばにいます。あるときあなたは、無性に悲しくなることがあるかもしれない。それでも、あなたは一人じゃない。明日のあなたの笑顔を想う、そして、あなたらしいあなたを愛する誰かが必ずそばにいます。私たちの学校に勤める教職員一同は、いつも、その誰かの一人でありたい、心から、願っています。
いつもあなたは一人じゃない、その言葉を忘れないで、これからの学校生活、共に歩んでいきましょう。
令和2年9月19日 静岡聖光学院学院長 岡村壽夫

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