近年,YouTubeやテレビ等でクイズが大流行しているのをご存知の方もいるのではないでしょうか。
クイズで得点や勝敗を争うものを,特に「競技クイズ」と言ったりします。
私自身,1年ほど前に人生で初めて早押しボタンを押してから,その面白さにハマりました。
世の中に溢れる全ての「知識」がクイズになり得ます。
化学・生物・物理・地理・歴史・言語・数学・芸術そして芸能やスポーツなど,クイズには様々なジャンルがあります。
クイズで勝ちたい・正解したいという思いが強いほど,得意分野の知識をもっと深めたり,苦手分野の知識を少しでも補ったりと,主体的に知識を得るための努力をすることになります。
新学期に入ってからこれまでに自然科学部の生徒や中2の有志の生徒と数回早押しクイズ体験会をしました。
最近はオンラインで早押しクイズができるサイトをよく利用していますが,分散登校で学校に来ていた生徒との実際のボタンを使った早押しクイズは格別の楽しさでした。
競技クイズは,一人一人が色々な自分らしさを育てていく知的ゲームです。
そこにいる全ての人の知識の偏りや個性が自ずと現れ,そして真剣勝負の中で他者からの影響を受けて自分自身の個性もリアルタイムで変わっていきます。
自然科学分野の問題で理科や数学の先生より早く押して正解できる生徒。
普段は基礎クラスで授業を受けているが,歴史の問題は発展クラスの人より早く押せる生徒。
学校の勉強も幅広くできる上に,スポーツや芸能のジャンルまで強い生徒。
勝ちたい気持ちを前面に出し積極的な早押しをする生徒。
分かりそうな問題でも勇気が出ずに押すのが遅れてしまう生徒。
なかなかチャレンジできなかったが,周りに触発されて思い切ったタイミングで押すことができた生徒。
ボタンに手を置く度,一人一人が楽しさと緊張感の中で自分の知識を見つめ,チャレンジしながらどんどん成長していきます。
私の拙い文章で,少しでもクイズに興味を持っていただけたでしょうか。
実はこの度,人文科学部内のクイズ研究班,そして他の部活に入りながらでも参加できるクイズ同好会を立ち上げました。
クイズ経験はもちろん,学年も何も問いません。
知的な大人を目指す聖光生諸君を待っています!
(問題: 身体に悪いタバコと身体に良いトマトは,ともに何科の野菜でしょう?)
投稿:人文科学部クイズ研究班・クイズ同好会 顧問