サクラの花が咲き、ツバメが飛び交う。褐色が似合っていた景色は、いつの間にか柔らかな緑になる。冬から春へ、景色は急いで衣替えをしている。今年も何事もなかったように春が来た。普段なら、学校では新入生を迎え、在校生の祝福の中、厳かな式が執り行われる。そして、あたりまえのように新しい年度が始まる。ところが、今年は、新型コロナウイルスの影響で、生徒の姿は学校にはない。それは本当に残念なことだ。
私たちは今、問われている、
大切にしなければならないことは何か、
学校って何か、
学生とは何か、
生きていることって何か…。
生徒を含め、私たち日本人は、今、その答えを出さなければならない。そして、このウイルスと闘わなければならない。その戦いは答えを出した自分たちとの戦いなのかもしれない。答えを出したあなたは、きっと、一回り大きくなれる。戦いに勝利して、より成長した生徒諸君と早く会いたい。残念で終わらない、失った多くのことを大きな喜びに変えていくことができると私は期待している。
投稿:学院長