音楽室にホワイトボードに、ギターの授業用だったのでしょうか、コードが書いてありました。何の曲だろうとピアノで弾いてみたら、中島みゆきさんの「糸」でした。
縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます「幸せ」ではなく「仕合わせ」なのが、この作品のポイントでしょう。幸せ・・・・・幸福。よいこと。仕合わせ・・・巡り合わせ。運命。
「仕合わせ」は、自分のすることと誰かのすることが偶然重なることで、本来は、いいことも悪いことも表します。そして、それらはすべて運命であると。生徒たちを待ち受けているのも、楽しいことばかりではありません。人間関係に悩むことも、勉強や部活動に苦しむことも多いと思います。
それでもそれらを運命として受け入れ、乗り越えてくれる強い男になってほしい。そんな応援歌として、この曲が教材に選ばれたのかもしれません。
投稿:高校国語科教諭