先日,中学2年生全体でクイズ大会を行いました。
全員参加の2択クイズに始まり,様々なタイプのクイズを全7競技行い,3クラスで優勝を争いました。
積極的に複数の種目に参加する生徒もいれば,応援に徹する生徒もいました。
勝負が終盤に向かうにつれて,出場していない生徒らから自発的に大きな応援の声が上がっており,非常に良い雰囲気を学年全体が作ってくれたと思います。
クイズという競技の根本は知力を競うことです。そこには怖さがあります。特に学校という場では,より多くを知っているものほどより優秀であると考えられがちであり,そのような風土の中で人前に立ってクイズに挑戦するというのは想像以上に緊張感の高いものです。
しかし,今回出場してくれた生徒らはその緊張感すらも楽しみ,一問一問に自分の出せる全力を出して戦ってくれたと思います。
自分の知力を尽くして正解にたどり着くこと,他のプレイヤーの正解に驚き,讃えることを通してそれぞれの個性や強みを理解し合います。
そして何より人前に出て知力を試されるという未知の怖さのある場に出て,それに耐える,あるいはそれを楽しむことを経験した生徒は,今後も「何が起こるか分からない不安」に対して自らの背中を押すことができるようになるでしょう。
人は未知の場所に飛び込むことで大きく成長します。しかし思春期には恥をかくことを恐れて,なかなかそういうことは難しいものです。今回のクイズ大会で自分を外に飛び出させる力・自信を得た生徒がいたとすれば,それ以上の喜びはありません。
投稿:クイズ研究会顧問