高校2年生、3年生の数学の授業では、一部で反転授業を取り入れています。反転授業について簡単に説明しますと、生徒が従来の教員の役割をし、教科書や練習問題の解説をする授業形式を指します。
彼らは事前に予習、準備した内容について、クラス全員が理解できるように頑張って説明します。聞く生徒たちも真剣に耳を傾け、質問や指摘をすることもあります。
教員は基本的には説明を聞き、必要に応じて補足をします。ただ、それよりも発表生徒あるいはそれ以外の生徒に質問をすることが多いです。特に、使われた定理や公式について、なぜそれが成立するかを問うと、容易に説明できないので聞くようにしています。数学においてそれらは非常に美しく、結果のみを使いがちですが、「なぜいえるのか」がわからないまま使うことは本質の理解には繋がらないと考えるからです。
生徒たちもその事を理解してからは、より綿密な準備をするようになり、12月に入ると特に補足する必要がないような素晴らしい発表が目立つようになりました。
クラスや生徒によっては、ここまではわかるがその後はわからないということもあります。その時は教室全体を巻き込んで、どうしたら解決の糸口を掴めるかを考えます。全体が理解できたときには、クラスが大きな拍手で包まれることもあり、そういったときは私も嬉しくなります。
これからも生徒がより主体的に学習する、あるいは学力向上につながるような指導をするべく、研究していきたいです。
投稿:高校数学科教諭