SDGs Cooking Innovation Lab 「料理をしたくなる世界をつくるには?」【聖光見聞録859】
料理は女性がするもの? 近い未来AI技術などによって料理はなくなる!? 社会の変化に応じて料理のあり方や見方が急速に変化する中、静岡聖光学院と聖学院がクックパッド株式会社と協働で「料理をしたくなる世界をつくるためにはどうしたらいいか?」を様々な形で考えました。
まずは、レシピを見ずに食材と調理器具と自分たちのチームワークを頼りに料理。生徒の様子をみていた私は、とんでもないものができるかと思っていたら、各チームの完成した料理の完成度にびっくり!お洒落に盛り付けられたサラダ、現代社会を風刺したテーマのあるオムレツ、丸ごとハーブでグリルしたチキンなど料理経験が全くない生徒もいる中こんなものができるのかと驚きを隠すことができませんでした。
自分たちで作った料理を食べた後は、「料理とジェンダーギャップを取り巻く現状」についての講演。楽しく料理をしたばかりの彼らを前に、「料理は楽しいものなのになぜ男性は料理をしないのか?」「世界と比べると日本の料理事情は?」という問いに頭を悩ませながらも自分ごととして聞き入っていました。
最後はLEGOワーク。LEGO®SERIOUS PLAY®を使って、「男性が料理をしたくなる世界」をテーマに、頭をフル回転させて表現、統合、言語化を行ないました。「料理に関するテーマパークを作る」「一人で集中して料理に没頭できる空間を作る」「AIの技術で生み出される新たなものを人間の料理とうまく融合する」など一人一人、グループ一つ一つの個性が現れており、一つとして同じものがない30通りの答えが出ていることに生徒の内に秘める可能性が溢れ出るのを感じました。
料理、講演、LEGOワークと盛り沢山な1日でしたが、生徒の目は輝いていて、会が終わった後もこんなことがしたい、新しいプロジェクトをしたいと料理を通して自分のことにする生徒がぐっと増えたように感じました。
今後料理を取り巻く考え方や環境はますます変化を続けることでしょう。今回のワークショップに参加した彼らが主体的にインフルエンサーとなって「男性が料理をしたくなる世界」を現実のものにしてくれることを大いに期待しています。
写真提供 クックパッド株式会社
投稿:中学社会科教諭
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