聖光見聞録

深海生物標本作り〜生徒だより〜【聖光見聞録1035】

作成者: Shizuoka-Seiko|21/03/08 5:54

前回の解剖実験から2週間、今回は以前もお話しした標本作りを開始したので報告します。

生物の標本には様々な種類がありますが、今回は樹脂標本を選びました。樹脂標本は生物を透明な樹脂で封じ込めた標本で、生物の体を綺麗に保存できる優れものです。標本にする対象は以前仕入れた深海魚からみんなでいくつか選びました。私が選んだのは写真にあるホテイエソです。ホテイエソは真っ黒な体に並んだ発光器が特徴的なワニトカゲギス目の深海魚です。

手順としては、まずエタノールで防腐処理をし、レジンで土台部分を作りました。これからその土台に魚体を設置しレジンを流し込んでいきます。土台の段階はうまく行ったかと思われましたが、細かい気泡が残ってしまいました。ドライヤーやスポイトでしっかりと処理したつもりでしたが、難しいですね。中学生も手際よく出来ていましたが、気泡処理には苦戦しているので、最後の研磨の段階でうまく削ろうと思います。

この作業を終えたらここへさらにレジンを流し込んで、固めたらいよいよ完成です。まだまだ時間はかかりますが、完成したらまた投稿するので楽しみにしていてください。高2生徒より