グレニジ先生の講演の後、午前と午後にまたがって、海外から来た9校に、次の2つの内容をプレゼンテーションしてもらいました。
①各校の紹介
②各校のある国にある企業(例:静岡聖光学院の場合は日本の企業)を一つとりあげ、その企業が行っている、SDGsに対する取り組みの紹介①に関しては、多くの学校が日本語を交えて紹介していたのが印象的でした。②は、幅広くSGDsのテーマが紹介されていましたが、ヴェネツィアの環境問題など、日々ニュースを見ていなければ分かるのが難しい問題も取り上げられていました。英語を使えるようになるためには、英語という言語の勉強のみならず、時事問題や歴史を日本語で勉強することが大切だ、ということを実感させられました。
聖光の教員と国際サミット委員との間で使っているリフレッシュメントタイムを通称「もぐもぐタイム」と呼びます。国際サミット委員はこの時間を単に休憩だけでなく、コミュニケーションを深め、日本のおやつの文化を伝える大切な場と考えています。今日は2回のリフレッシュメントがありました。1回目は、「きのこの山」「たけのこの里」と、日本茶が提供されました。委員は、お菓子やお茶それぞれについてスライドを用いて説明するくらいに準備を周到に行っていました。2回目は、塩味と梅味のポテトチップス、麩菓子が提供されました。参加校の生徒からは、梅味のポテトチップスが好評だったようです。
昼食には、ジャイナ教の信者の生徒2名がおり、食事内容に関して本校食堂業者のサンタモンさんがすばやく対応してくださったそうです。サラダは食べていたようです。また今回のサミットの参加者にはヒンドゥー教徒の生徒もいるのですが、彼らは「ハラル食」(イスラム教徒が食べる食事)と呼ばれている食事は食べられないとのことです。たとえハラル食と食事の内容が全く同じであっても、です。ヒンドゥー教徒に対しては、「これはハラル食ではない」という案内が必要です。宗教上の違いから食事の準備がいかに大変かがよく分かります。
参加校9校の生徒のプレゼンの後、本校生徒より、本校の紹介プレゼンが行われました。その後、本校生徒と焼津水産高校の生徒が共同で、水中ドローンを用いた海藻の植え直しについてのプレゼンテーションを行いました。この内容については、本校の生徒と焼津水産高校の生徒が、この夏休みに共同で学会で発表したものを、英訳したものです。皆興味津々で、水中ドローンや海藻のことについて、質問が絶えませんでした。
水中ドローンの発表が終わったのち、国際サミットの参加者は4つのグループに分かれ、学校見学をしました。日本庭園、屋上、PRH(階段教室)、ビギリオン、トリニティアリーナ、SCLを見学してもらいました。SCLでは、日本語の物語の本に興味を持ってくれたり、PRHでは、入った時にすごいと思ったりしてもらったようです。